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安全に資産運用したいならまず労働という考え

資産運用では元本、入金力が第一

トマ・ピケティの2014年の著書『21世紀の資本』では、"the rich-get-richer"(金持ちはより金持ちに)という言葉で広く説明されている現象である、資本の所有者は労働者よりも早く資産を蓄積するという彼の中心的な論文を支持する、数百年にわたる一連の実証的データが提示されている。

Wikipediaより

 

当たり前といえば当り前ですが

運用額×年利という式からも分かる通り

同じ投資方法をとるのであれば

運用額が大きい方が毎年の利益も多くなるので

差は広がっていきます。

 

ただ悩まにながらも資産運用5年目になり

別の見方もしています。

自分の資産額が多いというよりは

余裕資金が多くあることで

  • 冷静に運用できる
  • 色々な手段をとれる

というメリットがあると感じています。

別で記事にしているトラリピの運用で

EURJPYの両建てという手段を取りました。

これもある程度の損失を飲み込んだうえで

大やけどしないためにリスクヘッジとして

行動しましたが

それも

  • 資産運用の余裕資金
  • 生活の防衛資金
  • 安定した労働収入

があるので

冷静にリスクを飲み込んで

取るべき手段を取れた、と考えています。

 

少ない資産で資産運用するメリット

少ない=早く開始する

という前提で考えます。

これはもう

最終的な利益が最大化する

の1点につきます。

あくまでシミュレーション上の話ですが

  • 年利が一定
  • 同じ時期の元本(労働による収入)に差は無し
    ※あるのは貯金するか資産運用に回すかの選択のみ

と仮定します。

そうすると始める時期が早ければ早いほど

開始時の入金額が小さかったとしても

最終的な総資産はより多くなります。

 

少ない資産で資産運用するデメリット

シミュレーション上は数字に表れてきませんが

自分の総資産の何割をリスク資産として持つかで

精神的な安定がかなり変わってくるので

リスクが顕在化したときに精神的に不安定になりやすい

ということを挙げます。

精神的に不安定になることで

冷静な判断ができず下値で投げ売りをしてしまう

というイメージですね。

 

5年間運用を続けてきた身としては

資産運用する上で精神的に安定しているか否かは

とても重要だと感じます。

Twitter(Xって言わないといけなくなるんですかね?)を見ていると

地合いが悪くなって狼狽しているツイートはやはり数が少なく

定期的に発信していたが発信しなくなるアカウントが多い気がします。

こういったときに

運用している運用とは別に

貯金(生活防衛金)や債券(値崩れのリスクが低い)で

定量の資産を持っていると

「まぁ、何かあっても生活苦しくならないし大丈夫だ(強がり)」

と思えます。

なので自分の総資産の何割かはすぐお金として使える分を

確保しておく方が良い

と考えています。

 

始めるタイミングの差はあまり効かない

労働収入により資産運用のための元本を貯めて運用する

という流れを基本とします。

毎月5万円貯金できる家計、現在貯金50万円だったとして

  1. 今すぐ年利4%の投資信託を毎月5万円30年間購入
  2. 1年間貯金を続け、1年後から年利4%の投資信託を毎月5万円30年間購入

とすると

10年後の資産は以下で差は1の方が28万円多い

No. 貯金 投資信託 合計
1 50万円 736万円 786万円
2 110万円 648万円 758万円

 

20年後の資産は以下で差は1の方が70万円多い

No. 貯金 投資信託 合計
1 50万円 1833万円 1883万円
2 110万円 1703万円 1813万円

 

30年後の資産は以下で差は1の方が135万円多い

No. 貯金 投資信託 合計
1 50万円 3470万円 3520万円
2 110万円 3275万円 3385万円

となります。

 

資産運用を始める前から考えたら

28万円も差がある!

と思うかもしれませんが

堅実に資産を増やした状態から見ると

総資産の

  • 10年時点で3.7%
  • 20年時点で3.9%
  • 30年時点で4.0%

の差しかありません。

もちろん貯金の時間が長くなると上記の差は大きくなりますが

イコールその分貯金額が増えているので

10年、20年、30年の間の精神的安定がより高くなります。

現に私は30歳から資産運用を始めているので

それまでは何も考えずに貯金していました。

資産運用を始めるときは既に結婚していたので

妻と相談して生活防衛金として丸1年以上は貯金しておく

と決めました。

そのおかげで、資産運用のリスク資産が減る可能性が出てきても

冷静に大やけどをしない方法を選択できていると思っています。

具体的には、現在、最も運用額がおおきいトラリピ(FX自動売買)が

円安の影響で中々の評価損となっており

さらに急激に円安に進むとロスカットの可能性もあります。

そういった状態の中でも

生活防衛金と安定した労働収入があるので

  • 何が何でも即損切
  • 運を天に任せて何もしない

ということはせず

両建てなど有効な手段を調べて、1つ1つ計画してみて

試していっています。

生活防衛金を全て資産運用に回して

資産運用の元本MAXに合わせたリスクを取っていたら

これだけ焦らずに対応できていたかは自身がありません。

そのために最終的に4%弱の利益を失っているかもしれませんが

資産の80~90%を危険にさらすよりは全然ましだと思います。

 

最後に

結論として、安全に資産運用したいなら

  • まず労働収入で毎月の収支をプラスにする
  • プラス分である程度貯金をする
  • その上でリスク資産を運用する

という順番をオススメします。

 

そうすることで

精神的に安定して資産運用を始めることができ

資産のほとんどを失う危険を回避できると考えるので

結局は安全に資産運用で資産を貯める近道となります。